2005年 02月 25日
Carl Zeiss Jena Sonnar 5cm F1.5 #222 (Contax inner bayonet mount)
EPSON R-D1 Carl Zeiss Jena Sonnar 5cm F1.5 (Contax inner bayonet mount) / at f1.5 AE
ツァイスイコンは戦前よりの世界に名だたる大光学メーカー、何せ大設計者ベルテレを擁し今でも立派に通用するf1.5の高速レンズをいち早く商品化していたのだ。しかしながら自社製はもとより吸収したフォクトレンダーやローライ、ヤシカコンタックスも含めてどういう因果かカメラボディに恵まれず、品質はともかく融通性やカメラシステムとしてはライカに完敗… まあライカも含め日本製カメラ攻勢に耐えきなかった側面もあるのでしょうが、70年代半ばにカメラ製造から撤退してしまった。
そして21世紀を迎え時代はデジタルへと急速に進む昨今、コシナと共同開発したZeiss Ikon カメラシステムの発表。レンズマウントは事実上のライカMマウントである。コシナ製のカールツァイスZM50mm F2がやっと出荷され始め、つまりマウントカプラーを噛ましてR-D1で使うような面倒はしなくて済むようになったのだけど、これが降りかかる火の粉は… の最終結末なのかなあと思うと何やら感慨深い。
ツァイスZMレンズも15mmディスタゴンはレトロフォーカス、25mmは×1.5換算で35mm前後になるレンズで、デジタルカメラに対応したと思しき設計思想やラインナップを感じさせる。つまりZeiss Ikonカメラがどうかはともかく、R-D1の『次』にあたるデジタルレンジファインダーカメラの可能性はあるのだろう。とまあそんな事を言っていたらライカ社何度目かの危機がまたも… カメラでは負けても会社としてはツァイスの方が存続したり…するのか? (^^;;;